上州随筆俳句

 長くアマ無線をやってきましたが、一昨年、電信愛好家のためにパソコンによる電信自動送信装置「CWBOARDKK」を作りました。
 本ブログには、アマ無線の活動及び古稀世代の色々な方面について、感じたままの随筆と俳句が書いてあります。
 

多妻多妾考

 一夫多妻多妾制度が、日本で廃止されたのは、明治31年(1898年)の明治民法からである。
 まだ、廃止から、現在2018年だから、120年位しか経っていない。
 これで、多妻の方は、重婚が禁じられたから、法律上は、完全に消滅した。
 しかし、多妾の方は、今だって、不倫等の呼称で、実質的には、その関係は存在するから、大きな変化は無い事になる。
 日本が一夫一妻制度を取り入れたのは、ごく簡単に言えば、キリスト教の影響、それと近代化と言う事ですね。
 かの福沢諭吉氏も、一夫一妻制度を推奨したそうです。
 いや、諭吉さん、ほんとに、偉かったですね。
 さて、一夫多妻と言うと、すぐに思い浮かぶのは、イスラム教です。
 それでは、何故、イスラム国家は、多妻制になったのか。
 その理由ですが、厳しい砂漠の生活の中で、元々、無制限の多妻制度が行われていたのを、有限の四人として、また、全ての妻を平等に扱うと言う掟を作って、多妻を認めたと言う事です。
 また、サラセン帝国は、周辺との戦争が多発していましたから、戦争寡婦を救済する意味もあったようです。
 要するに、イスラムの教義では、女性救済のために、一夫多妻を実行しているんだ、と言う事ですね。
 さて、現在、いわゆる先進国家で、一夫多妻の国は、無いと思います。
 そうだとすれば、一夫一妻制度に何か、利点があるのでしょうか。
 在るとすれば、それは何なのでしょうか。
 生物学の方では、子孫繁殖の点から、その効率性故に、人類は一夫一妻制を取るようになったと言う、説明があります。
 その理由は省きます。
 うーん、そうですかねえ。
 沢山の女に子供を産ませた方が、沢山の子どもが出来ると思いますがね。
 さて、ゴリラは、一夫多妻で有名です。
 プロレスラーのような、身体の大きなゴリラが、沢山の雌を独占してます。
 ですが、ある雌ザルは、ボスが見ていない所で、雌のいない可哀想な若い雄に、セックスをさせる事もあるそうです。
 実に、優しい、立派な雌ゴリラですね。  
 人間世界にも、こんな、心優しき雌が沢山居たら、楽しいですね。
 えっ、違うって? 
 歳取ったボスザルよりも、ピチピチの若い雄とセックスしたいだけだって?
 うーん、君は読みが深いなあ。それは気付かなかった。
 私は、一夫一妻制度の普及は、キリスト教と、人間の武力原則だと思います。
 キリスト教にも、多妻を認める一派もあるようですが、此処では省きます。 
 キリスト教の影響とは言え、あくまで、それは、表向きの話です。
 それ故、中世のヨーロッパの、女子修道院では、赤ん坊の泣き声が、ひどく、うるさかったと言う、話が伝わっています。
 修道女は独身の筈ですから、こんな話は有り得ない事です。
 でも、それが実情だったんですね。
 キリスト教は、要するに、教義の上では、一夫一妻を唱えていたと言う事です。
 現実は、女子修道院から聞こえて来る、赤ん坊の泣き声です。
 それは、修道女ばかりで無くて、男の牧師でも、実情は、似たような、いや、もっと、ひどかったと思われます。
 数年前でさえも、男の牧師の女子信者に対する、ひどい性的事件が報道されています。
 さて、武力原則と言うのは、鉄砲などの武器の発達で、大勢の人数は、軍事的に力が強大になると言う事です。 
 ですから、雌を独占してるゴリラのボスに、弱いゴリラ達が団結して立ち向かえば、確実に勝てる筈ですが、残念ながら、ゴリラには、この団結と言う知恵が無いのです。
 ゴリラは、人間に似てるのに、どうも、知能は低いみたいですね。
 だから、ボスゴリラが肉体的に強い内は、何時までも、雌を独占出来るのです。
 ところが、人間の場合は、フランス革命のように、大勢の国民が国王に立ち向かったので、さすがの国王も降参してしまいます。
 人間は、ネットワークを作る事が、とても巧みなので、集団の力を作り出す事が出来るのです。
 そう言えば、古代、原始人達が、大勢で、マンモス見たいのをやっつけている絵を、博物館で見た記憶があります。
 あれが、即ち、集団の力です。
 ですから、人間社会では、ある程度、文明が発達すると、一人の男Aが、沢山の女を独占しようとしても、無理です。 
 即ち、他の多数の男達が団結して反抗すれば、男Aが、どんなに身体が大きく、また腕力があっても、その戦いには勝てず、女を独占する事は不可能となります。
 すると、結果的に、全ての男に、平等に、女を分け与える事になります。
 では、平等に女を分け与えると、どうなるか。
 男と女の数は、等しいですから、結局、男一人に対して、女一人になるのです。
 数学で言う、一対一対応ですね。
 こうして、力関係が、自然に、一夫一妻制度を作ったのです。
 さて、女を所有出来ない、男の集団が、社会に於いて、巨大になると、その社会は極めて不安定になり、崩壊の道を辿る事になります。 
 要するに、歴史を動かして来たのは、いつだって、力の論理と言う事です。
 そう言えば、最近の中国辺りでは、一人っ子政策の影響で、女の子が極めて少ないそうです。
 これは、近い将来、国を揺さぶる、大きな問題となる事でしょう。
 そのためでしょうか、最近、中国のダッチワイフ製造会社が、女不足を緩和するために、本物そっくりの精密な、女性を作り、販売を始めました。
 しかし、すぐに、当局により、閉鎖を命じられてしまいました。
 しかし、私は、社会不安を抑える意味で、これは許可すべきだったと思います。
 若い男達の猛烈なパワーを押さえる事は、今までも、今後も、絶対、出来ないと思います。
 さて、一夫一妻制度について、縷々、述べて来ましたが、現在の日本を見わたすと、不倫が自由に行われていますから、一夫一妻制度なんか、在っても無くても、全く関係ないように思えてしまいます。
 何だか、一夫多妻も、一夫一妻も、どっちでも良いのでは無いか、と思えて来ます。
 勿論、その行動が、他人様に迷惑になるようでは、いけませんがね。
 戦前であれば、不倫は、即、刑務所行きですからね。 
 今の日本は、自由な社会で、良かったですね。



俳句


一度だけ 戦国の世に 生まれたい