上州随筆俳句

 長くアマ無線をやってきましたが、一昨年、電信愛好家のためにパソコンによる電信自動送信装置「CWBOARDKK」を作りました。
 本ブログには、アマ無線の活動及び古稀世代の色々な方面について、感じたままの随筆と俳句が書いてあります。
 

制限時間

 今朝も、いつもと同じように、自分の朝飯を作りました。
 朝飯は、夫婦それぞれ、適当に作って食べる事になっています。
 メニューは、御飯、納豆、ニンニクのすりおろし、タマネギとジャガイモの味噌汁、漬物、海苔。
 生ニンニクを食べると、かなり臭いますので、外出の予定が入ってる時は、生ニンニクは食べません。 
 朝飯を食べ終わり、いつもの様に、緑茶を飲んでいたら、老妻が書斎にやって来ました。
「10時に友達が来るよ」
 来ると、いつも同席して、世間話をしなくてはなりません。
 話は、どれも、どうでも良いものばかりなので、大変困ります。
 かと言って、黙ってばかり居ると、変に思われますので、適当に、此方からも話題を出さなければなりません。
 まあ、老妻の友達が美人であれば、私とすると、嬉しいのですが、未だ嘗て、美人であった試しはありません。
 老妻の知り合いは、沢山居るので、その中には、美人も少し居る筈と思うのですが、どうも、美人は招かない見たいです。
 やはり、美人の友達を招くと、素敵な夫を略奪されてしまうと心配しているのでしょう。
 ブログは、大抵、1時間半もあれば、書けるのですが、どうも、来客の予定があると、急かされているようになります。
 そうすると、気持ちが落ち着かず、文案も浮かばず、パソコンのキーも叩けません。
 やはり、文章と言うのは、ゆっくりした雰囲気で書かないと駄目なようです。
 すなわち、文章を書く、自分のペースというのがあるんですね。 
 マラソンでもそうですが、書くペースが狂うと、途中で息切れして、文章は、ストップしてしまいます。
 時間に急かされて作った文章は、誤字や脱字も多くあって、基本的に駄目です。
 即ち、何をするにも、対象に専念出来る環境は不可欠なのです。
 さて、学生時代、それほど、好きでもなかった子ですが、付き合っていた女の子がいました。
 今風に言えば、セフレと言うことでしょうか。
 ある日の午後、その子の下宿に行きました。
 その子、顔は普通でしたが、スタイルは、まあまあ、行けました。
 一番の特徴は、偉大な、後ろに大きく盛り上がった、出っ尻でした。
 アフリカにホッテントットという種族がおりますが、あの女性の遺伝子を持っていたのかもしれません。
 実は、ケツのデカイ女性は好きでしたので、とは言え、形等の条件はありますが、それで、それほどの好みでは無くても、付き合っていた訳です。  
 と言う事で、気持ちは余り通じていないので、逢って、顔を見たり、話をしても仕方ないので、後は、専ら、汗かき運動という事になります。
 まあ、若き青年時代とは、誰しも、そんなものです。
 で、いざとなった訳ですが、そこに、丁度、電話がかかってきました。
 立ち上がった女の尻を見ながら、電話から漏れる、途切れ途切れの微かな音声に耳を傾けました。女性の声でした。
 すると、どうも、誰かが、用事で、この下宿に来るらしいと分かりました。
「一寸、すぐに母が来るのよ。早くしてね」
 言うが早いか、女は、素早く、デーンと布団に仰向けになり、すぐに脚を開きました。
 その姿は、まるで、屠殺された豚のように見えたものです。
 30分後には来ると言うことでした。 
 でも、30分もあれば、当時は、全盛期の若者ですから、その気になれば、3分で出来る筈です。
 実は、基本的に男は、早漏に出来ております。
 その気になれば、5分でも、十分すぎる位なのです。
 これは、何万年もの、雄としての記憶が、遺伝子の中に刷り込まれているからです。
 今と違って、森や平原で、セックスをする訳ですから、近くの藪の中からライオンが襲って来るかも知れません。
 即ち、現代人のように、セックスを楽しむと言うことは、到底、出来なかったのです。
 原始の時代、セックスは、俗に言う、牛の一突きだったです。
 のんびりやって居たら、二人とも、虎などに食われてしまうのです。
 その記憶が、雄の脳に書かれているので、セックスは、その気にさえなれば、短時間で終了出来るのです。
 ですが、それだと、女の方は、全く満足出来ませんので、そんな男は、女から嫌われることになります。
 ですから、男は、終わってしまうのを、必死に我慢しながら、なるべく、セックスの時間を長引かせて、女が到達するのを待ってやる訳です。
 男の人生は、何もかも、本当に大変なんですね。
 さて、時間が迫っているのは、分かっていましたが、男と言うのは、一旦、興奮してしまうと、もう止まらなくなります。
 本当は、人が来るのであれば、もう止めた、と言って、直ちに退出するのが良いのですが、そうは、男の脳は、なりません。
 どうしても、最後まで決着を付けないと、もう我慢出来ないのです。
 さて、すぐに終わると思い、猛烈に頑張りましたが、どうしたことか、いつまで経っても、その気配が見えてきません。
 必死の努力でしたが、何の兆候も見えません。
「早くして、早くしてよ、どうしたのよ」
 下からは、焦った女が、もう盛んに急き立てています。
 女に煽られると、余計に、駄目になりました。
 男とは、どうも、その様に出来てるみたいです。
 すごい、すごいと、褒められた方が、男は元気が出るのです。
 「この女め! 黙っていろ、馬鹿女」と、叫びたくなりました。
 でも、全身の力を出して、頑張りましたが、まだでした。
 すると、もう間に合わないと思ったのか、女は、何と、私を乱暴に押しのけました。
「もう間に合わないよ。この次にしようね」
 女は、「この次」で良いかもしれませんが、男は駄目なのです。
 でも、仕方ありません。すぐに服を着ました。
 私自身、もう人が来るのでは無いかの予感がしました。
 一刻も早く、この部屋を出た方が安全です。
 アパートの階段を猛烈な速さで、駆け下りました。
 道に降り立った時、やっと、安心しました。 
 その女とは、その日で、それっきりになりました。 
 男の気持ちを全く無視されたので、もう面白く無かったのです。
 でも、今思うと、若い男というのは、実に、勝手なものですね。 
 女の人生も、こう言う男を相手にするのですから、それは大変な事と思います。
 とは言え、男と女、どっちもどっち、やはり良い勝負なのかも知れません。



  


俳句


早くして その一言で 駄目になり