上州随筆俳句

 長くアマ無線をやってきましたが、一昨年、電信愛好家のためにパソコンによる電信自動送信装置「CWBOARDKK」を作りました。
 本ブログには、アマ無線の活動及び古稀世代の色々な方面について、感じたままの随筆と俳句が書いてあります。
 

和音

 小さい頃、雪が降ると、自宅縁側のガラス戸を通して、一面、白くなった庭を、じっと眺めたものだ。
 うんと積もってくれないかなあ、と思いながら、暫く、眺めた後、ガラス戸を少し開いて、大きく息を吸い込む。
 そうすると、雪の匂いがするのだ。
 ああ、また雪が降って冬の季節が来たな、と感じるのは、まさに、この時である。
 雪の匂いなんてするの?、と思うかも知れないが、私には、ちゃんと、します。
 最近は、もう前橋に余り雪が降らなくなりましたが、それでも、降れば、その時は、懐かしい雪の匂いを感じます。
 多分、私は、味覚や嗅覚が、鋭い方だと思う。
 例えば、二階の書斎に居て、夕食のおかずが何かを、いとも簡単に当てる事が出来る。
 でも、「また、あれか」と、落胆する事が多いです。 
 工作をする時、半田付けをしますが、あれも、大変懐かしい匂いです。 
 何かの折り、半田の匂いに接すると、中学時代、物置でよく工作をしましたが、その光景を思い出します。
 金工をしてる時は、鉄やアルミの匂いも感じます。
 ええ、金属にも匂いがあるんです。
 何と表現して良いのか、分かりませんが、例えば、目を瞑っていても、近くに鉄があれば、すぐに分かりますよ。
 厳密には、鉄は常温で蒸発しませんが、皮脂分解物と鉄イオンが反応して、それが臭いの原因となるようです。 
 さて、小学生の時、父親から柔道を教わりましたが、その時、煙草の匂いがすごかったです。
 ヘビースモーカーの父の服は、全て煙草の強烈な匂いがしました。また、煙草を持つ指も、歯も黒茶色になっていました。
 でも、どう言う訳か、私は煙草の匂いが好きだったので、苦にはなりませんでした。
 建物や部屋の匂いも記憶しているようです。 
 ああ、これは何処かで、会議をした時の匂いだな、と分かります。
 勿論、女性の匂いも、私には、とても、よく分かります。 
 ずっと、以前ですが、職場で、中年の女性達が雑談をしていました。
「ずっと前、医者が内診をした指を嗅いでいたのよ。よくそんな事が出来るなと、ビックリしたわ」
 どうやら、話題は、御産の事らしいです。
 少し離れた所で仕事をしていた、私は、「貴女、それは大いなる勘違いですよ」と、言いたくなったものです。
 でも、そうする事は無かったです。黙って、そのまま仕事を続けました。
 例え、話して見ても、その女性は、到底、信じないと思ったからです。
 基本的に、男は、女の全ての匂いを、全般的に、好意を持って受け容れます。
 それは雄犬を見てると、よく分かります。
 雌犬の後ろに回って、その匂いばかり嗅いでいますよね。
 もし、厭な匂いなら、つけ回してまで嗅ぐ事は無い筈です。
 干し物台から、女性のパンツを盗む男も、これが目的の一つです。
 だから、よく洗ったのよりも、本当は、洗わないのが欲しいんだそうです。
 実際、帰宅中の女性から、パンツのみを奪う事件も勃発していますよね。
 それにしても、男の人生、色々と大変ですな。
 さて、女性器の匂いは、とりわけ、男にとって、好感度第一位では無いかと思います。
 他の、髪の毛、脇の下、手、足、背中、お腹、乳房、どれも、厭な匂いはありません。
 要するに、女性は、男に対して、匂いに関してですが、はっきり、自信を持って良いと言う事です。
 とは言え、病気等が原因の匂いは、また別の話ですが。
 ところで、かの皇帝ナポレオンに寄れば、女性器の匂いは、チーズだという事ですが、まあ、それも当たっているかも知れません。
 私に言わせれば、多少、古くなった酸化したチーズかなと思います。
 日にも依りますが、女性の膣は、かなり酸っぱい時があります。
 それは、外来の侵入菌を殺すためだというのが、通説です。
 でも、同時に、男を惹きつける、例のエストロゲンを分泌しているのだと思います。
 エストロゲンは、男を惹きつける女性ホルモン、いわゆるフェロモンを作るのです。
 このフェロモンは、排卵期直前にも出来ますから、その時期の女性は、とても良い匂いがするのです。
 その、良い匂いに男は惹きつけられてしまうのです。
 ですから、嗅覚の鋭い私は、付き合っていた女性が、今日は、とても良い匂いがするなと思った時は、いつもより慎重になったものです。  
 さて、匂いは、男だけで無く、女にも、重要な作用をします。  
 例えば、男の匂い、特に脇の下の匂いは、女の生理周期を司っていると言われます。
 なので、生理不順は、男にも責任があるのです。
 だから、しっかり抱き合って、男の脇の下の匂いを女に付けてやれば、生理不順は治ると言われています。 
 ところで、冷蔵庫を開けた時、厭匂いを感じる時があります。
 これは、様々な匂いが混ざり合う事から生じます。
 これとは逆に、混ざり合って良い匂いになる事も沢山あるのです。
 食材が混ざり合って、良い匂いになる料理などは、その好例です。
 また、音楽で言う和音も、そうですね。
 ド、ミ、ソの単音では、特に、心地良いとは感じませんが、これを同時に鳴らすと、和音が生じ、聞いて、とても楽しくなりますね。
 どうも、人間の体臭にも、これがあるみたいです。
 今、二人が抱き合うと、それぞれの体臭が混ざります。
 この結果、混ざった匂いが良ければ、二人は、とても気持ちよくなります。  
 その二人の関係は、その後、長く続く事と思われます。
 でも、悪臭になれば、もう勘弁と、男は、女も、すぐにも、逃げ出す事でしょう。
 俗に言う、相性は、もしかすると、ここに関係しているのかも知れません、
 ところで、学生の時、付き合った女の子は、とても良い匂いがしました。
 これが、深い記憶となって、その後、私は、ずっと、同じ匂いの女の子を求めていたようです。
 大袈裟に言えば、容姿よりも、匂いの方を優先していたかも知れません。
 ですから、女性は、これと決めたら、同じ香水を付ける方が良いと思います。
「この匂いがあたしよ、よく覚えておきなさい」と言う事を、男に教え込むのです。
 バッグや、服、スカート、身の回りのものに、ほんの僅か、香水を掛けておきます。
 そうすれば、男は、簡単に、良い匂いに縛られてしまうので、意中の男を捕らえる事が出来る筈です。  
 匂いの話をしましたが、勿論、人間関係を決めるのは、匂いだけではありません。
 例えば、若い、美しい女は、どんな服装をしても美しいと言います。
 それはそうだと思いますが、それでも、ゴムの伸びきったパンツ、しかも破れている、そんな下着を穿いていれば、男は、良い印象を持ちません。
 私の少ない経験でも、下着にだらしない女は、男関係もだらしがなかったな、と言うのが正直な所です。
 要するに、美しい下着は、男にとって、これ以上は無い、ロマンの世界なのです。
 服を脱がせて、好きな女性の下着を見た途端、もし、男が落胆したら、それは拷問に等しいと思います。
 綺麗な下着の女性は、男から見て、まさに、ミロのヴィーナスなのです。
 即ち、匂い以外にも、十分な配慮が必要です。
 さて、私自身は、はっきりした匂いのある女性が好きです。
 今は、清潔志向とか言って、匂いを消すような事が流行ってますが、女性の匂いが、無いと、ひどく寂しいです。
 匂いのしない女性なんて、ダッチワイフみたいで、意味ないです。
<あの、老妻さんは、どんな匂いがしますか?>
<昔は、若い女の匂いがしたね>   
<今は、どうですか?>
<今はね、もう、余り至近距離には近づかないから、分かりませんね> 


俳句


生理の日 すぐに分かって さようなら