上州随筆俳句

 長くアマ無線をやってきましたが、一昨年、電信愛好家のためにパソコンによる電信自動送信装置「CWBOARDKK」を作りました。
 本ブログには、アマ無線の活動及び古稀世代の色々な方面について、感じたままの随筆と俳句が書いてあります。
 

英文解釈

 昨日、散歩の帰途、本屋で週刊誌見たら、見覚えのある名前があった。
 間違いなく、この人の参考書を3冊、もう何年前だかは忘れたが、買って読んだ。
 極めて理論的な英語攻略法が書かれてあり、理系の私には、とても分かり易かった。
 唄のように何度も英語のフレーズを繰り返して、英文を覚えるのは好きで無かったから、この、言わば、数学的英語解釈法は、私の頭に、すんなりと入った。
 かなりの名著らしく、今も改訂され、販売されているらしい。
 普通ならば、さして気にも留めない不倫記事だが、自分が読んだことのある参考書の著者となれば、そうも行かない。
 Z氏は、有名な予備校、東進スクールの看板教師である。以前は、代々木ゼミに居たが、そこでも看板教師だった。
 予備校の看板教師と言えば、間違いなく、富裕層である。詳しくは、知らないが、5000万から一億円位も、報酬をもらう教師もいるという。
 そのZ氏が、17年前に教えたA子さんと不倫をしていた。
 初めは、A子さんがメールを出して、それから、交際が始まったと言う。
 A子さんの年齢が、記事では、はっきりしないが、推測すれば、35歳位だろうか。
それで、付き合っていて、その後、Z氏が、本気で結婚しようと言う意志がないので、A子さんは、怒り狂って、週刊誌に情報を入れたようだ。
 まあ、少ない記事から判断すれば、結婚詐欺と言うほどのものでも無さそうだし、よくある不倫が崩壊しただけのことである。
 まあ、不倫の最後は、大抵、こんなものである。
 それにしても、Z氏の、これから被る痛手は、相当なものになるだろう。
 週刊誌の見出しが、「教え子との不倫」とあるから、インパクトは、余計に大きい。
 再会は、17年後だから、果たして、教え子と言う表現が適切かどうかは、少し問題があるが、教え子には、間違いない。
 Z氏は軽井沢に自宅があるのに、東京でマンション住まいをして居る。
 この生活形態は、殆どの男を浮気に走らせると思う。断言しても良い位だ。  
 部屋もあるのだから、何時でも女を連れ込める。誰にも干渉されない。
 大体、夫婦は、遠く離れて暮らしたら、確実に浮気問題が生じると思って間違いない。
 即ち、物理的な距離は、そのまま心理的な距離に変換されるのだ。
 去る者日々に疎し、は、それ故に、名言なのだ。
 通常の男であれば、50歳代なら、月に三回~四回位は性欲処理をしなければならない。
 これは、どうしても避けることは出来ない。
 因みに、健康な男であれば、草食男性、セックスレスなどと言う、神話は存在しません。
 妻が居なければ、当然、その代替を求めなくてはならない。
 その状況下に、女性が登場すれば、男は、その女に飛びつくのは、当然である。
 A子さんにしても、Z氏は富裕層だから、付き合うからには、ぜひ結婚したいと思うのも、至極当たり前である。
 それに、年齢も35歳ならば、結婚は最後のチャンスかも知れない。
 当初は、妻と離婚もして・・・と言うようなことも、Z氏は、ほのめかしていたと言うから、A子さんとすれば、一層、惨めに裏切られた思いが強いのだろう。
 でもまあ、弁護する訳では無いが、どんな男も、そんな嘘は、よく使うものだ。
 さて、賢明なZ氏だが、不倫の最後、泥仕合を予見しなかったのだろうか。
 不倫の最後で、女の恨みを買えば、予備校教師の地位が危うくなるとは、想像しなかったのだろうか。
 今後、Z氏が、どうなるかは不明だが、東進スクールとしては、今後も、ずっとZ氏を教壇に置く訳にも行かないと思うが、どうか。 
 実力のある人だから、不倫は不倫、英語の実力は実力と、生徒達が割り切れれば良いが、そう簡単に行くだろうか。
 職を失えば、5000万円は無くなり、今後、食べていくことは出来ないだろう。
 50代半ばで、人生崩壊である。 
 不倫の最後をしっかりと認識できて居れば、Z氏は、この不倫に足を踏み入れることは無かったと思う。
 世の不倫で、結婚まで行くのは、ほんの僅かだと思う。
 男とは、意外と保守的であり、今の家庭を放り投げて迄して、不倫相手と結婚することは、ごく稀である。
 だから、男にとっての不倫は、単に安易な性的処理に過ぎない。Z氏も、その様に、軽く考えていたのだろう。
 ところで、Z氏は、お金は有り余っていたのだから、毎週の性的処理は風俗の世界で行う事で、満足すべきだったと思う。
 そうすれば、何の問題も起きなかったと思う。
 恋は思案の外と言うが、余りにも、油断しすぎた、Z氏の判断だった。
 賢明なZ氏が、このような結末と遭遇したことは、実に気の毒に思う。
 さて、不倫の最後は泥沼、それは昔も今も、変わらないが、それは何とか避けられないものだろうか。
 その秘訣は、無いことも無い。 
 それは、終わりの予感が来たら、素早く、離れてしまうことだ。
 泥沼になるのは、どちらかが、相手にしがみつく事が、主原因である。
 相手に、しがみつかれない内に、予告も無く、姿を迅速に消すのが最善だ。
 もし、自分の側に未練があるのなら、その未練は、さっさっと切ることだ。
 相手にしがみついても、状況が変わることは、まずありません。
 ますます、自分が惨めになるだけです。
 さて、縷々述べてきたが、その著書で恩恵を受けた者としては、Z氏が人生の難局を乗り越えて、再び、活躍されることを期待したい。
 それにしても、Z氏が、初歩的な不倫問題を、お得意の英文解釈のように、快刀乱麻、理路整然と処置することが出来なかったのは、何とも惜しまれることである。



 俳句


不倫とは 宝くじかも 当たり稀