上州随筆俳句

 長くアマ無線をやってきましたが、一昨年、電信愛好家のためにパソコンによる電信自動送信装置「CWBOARDKK」を作りました。
 本ブログには、アマ無線の活動及び古稀世代の色々な方面について、感じたままの随筆と俳句が書いてあります。
 

女子大生

 小学生の頃、歴史上の偉人伝記を読むと、本当に立派な人だなあ、と、無邪気に感心したものです。  
 ところが、段々、自分が高校生、大学生と長じるに従って、それらの偉人の輝かしい偶像が堕ちて来ます。
 それは、物理の大家から始まって、著名な音楽家まで同じように思う。
 偉人の偶像が堕ちるのは、主に、金とか、女関係である。
 作家島崎藤村の詩は、好きで幾つか、高校生の時に暗記したこともある。
 しかし、後年、大学の図書館で、彼の近親相姦を知り、一度で嫌になった。
 兄の娘と性的関係を結んだと言うのは、常識を遙かに超えている。
 兄の配慮でフランス辺りに逃避しているが、帰国後、懲りもせず、子供まで産ませている。こうなると、私には、とても偉人の範疇には入りようが無い。
 いくら本業が優れていようが、物事には限度があると思うからだ。
 走れメロスで有名な、太宰治も偶像が崩壊した。
 最後は、女と入水自殺をしたが、今であれば、〇〇〇鬱病位の病名がついたことだろうと思う。
 実際、精神病院にも入ったことがあると言うから、やはり、何らかの異常因子を抱えていたのだろう。
 とは言え、島崎藤村と違うのは、近親相姦などの気味悪さは無い。ひたすら、女に安住の地を求めていたように思う。
 それにしても、だ。とにかく、女に対して、節度が無さ過ぎた。
 石川啄木は、教科書に写真が載っていたから、直ぐに覚えた。写真で見る限り、真面目な若者という印象を持った。
 また、教科書の解説では、貧困の中で、恵まれず、その一生を終えたと、ありました。
 その歌からは、清純な響きしか伝わってきません。 
 ですが、学生になって、やはり、他の文献を読むと、とんでもない男と分かります。
 主に、借金を返さない事と、廓通いですね。
 廓とは売春宿、今のデリヘルと同じです。名前は違うけど、やる事は同じです。
 そのため、家族に多大な迷惑を掛けますが、一向に懲りずに、同じ事を繰り返す。
 最後は、26歳で、結核で死にます。
 無責任人生で、やりたい放題して、その生を終わる訳ですから、「恵まれず」は、余り妥当な表現とは言えないかも知れませんね。
 今なら、結核で死ぬことは無いと思いますが、的確な治療法が無い時代に生まれたというのも、運命なのですね。
 野口英雄も、小学生の時、本で知った明治の偉人ですが、やはり、後になると、それほどの偉人とも思えなくなりました。
 それは、やはり、金と女ですね。
 渡米のために資金を必要とし、婚約までしてますが、結婚はしませんでした。不器量な女との婚約ですから、初めから、資金調達のつもりだったのでしょう。廓通いも、他の偉人に負けずだったと思われます。
 ある意味、人生航路に於ける、優れた策略家だったのかも知れません。
 彼とすれば、見事に策略が功を奏した、人生だったと思って居るかも知れません。
 何しろ、お札にも成れたんですから。 
 ですから、私は、学生の頃、なあんだ、偉人だと思って居たら、みんな、碌な人間じゃないな、と思いました。
 それまでの清く正しい偶像が崩壊しました。
 ですが、それから、また歳を取り、新たな情報が入るに連れて、彼らに対する考えが、徐々に変わりました。
 まあ、島崎藤村には、相変わらずの嫌悪感を催しています。また、野口英世は、やはり好きには、なれませんね。陰謀家のイメージの方が強いです。
 しかし、他の二人には、不思議なことに幾分かの共感を持つようになりました。
 啄木の廓通いは、確かに余り良くないですが、えっ? 「余り」は余分だって?
 そうですか。では、訂正しますね。
 廓通いは、「非常に」良くないことですが、多くの男は行くんですよね、どうしても。
 それにより、家族、奥さんには、ひどい迷惑がかかる事は、確かです。
 ですから、この辺が許せない所ですが、逆に、そこが男の弱さなのかなと思い、同じ男として、つい同情したくなるんですね。  
 だから、その同情、共感故に、太宰治や石川啄木を許容するので、未だに、熱烈なファンが存在する訳です。
 太宰は自殺未遂を繰り返し、薬物にも溺れ、気の毒な人生だったけれど、逆に言えば、
真っ直ぐで、偽りの無い人間だったのかも知れない、と、そう思う訳です。
 だから、偉人で無いと分かったのに、いや、偉人で無いからこそ、より一層、好感を抱く訳です。
 と言う事で、走れメロスや、一握の砂は、今後も消えず、残ると思います。
 さて、少し脱線ですが、ある衆議院議員のお話です。
 彼は、数年前、事務所会計を誤魔化しました。で、それがバレたら、直ぐに役職を辞任して雲隠れしました。
 数年後、今度は女子大生買春がバレました。そしたら、また、すぐに役職辞任して、そのまま、しらばっくれています。
 正に、金と女に汚い議員です。こんな人を税金で雇うのは、納得がいきません。
 しかしながら、数年間は、そのまま議員を続けていました。
 で、とうとう、今回は、さすがに、県連支部が彼を推薦しないことに決めました。
 それでも、彼は最後まで、立候補すると抵抗し、息巻いていたようです。
 でも、最終的には、党本部も支持せず、断念しました。当然ですね。
 金と女に汚いことは、上に述べた偉人達と似たようなものですが、だからと言って、この議員を許容する気には、毛頭なれません。
 何故でしょうか。
 例えば、啄木ですが、金は、友人の金田一京助などから、一応、借りている訳です。 で、貧困なので、その借金を返せなかったのです。
 でも、友人は、それを良しとして、その後も、啄木と付き合いをしているのです。
 金を密かに、誤魔化したと言うのでは無いのです。
 かの極悪議員は、会計処理を不正操作して、即ち、誤魔化して、大きな利益を上げたと思われます。この強欲の行為は、とても許せませんね。
 更に言えば、啄木は、借りた僅かな金を持って、遊郭に通ったのです。ですから、若い綺麗な女を買うことは、到底、出来なかった筈です。
 せいぜい、60歳位の使い古した老女が相手だったと思います。
 一方、スケベ議員の方は、あろうことか、相手は美人女子大生です。それも、言わば、会計を誤魔化した、お金で買ったのです。 
 即ち、我々の税金で、女子大生を買った訳です。
 特に、許せないのが、繰り返しますが、若い美人女子大生だと言う事です。
 これが、60歳位の薄汚い風俗嬢であれば、まあまあ、許すことは出来ませんが、罪一等位は減じることは出来るかも知れません。
 とにかく、税金で、ピチピチ美人女子大生を買うとは、本当に呆れた議員です。
 高額の議員報酬は、買春のためにあるのでは無いでしょう。
 加えて、不正会計処理で不当な利益を得るとなれば、誰だって彼を推薦しないのは、当然のことですね。
 庶民である、私の僅かな年金生活では、例え、美人女子大生など買いたくても、到底無理、全く縁の無いことです。
 要するに、同じ金と女の事ですが、偉人と、その議員では、内容が大違いという事です。
   



 俳句


とにかくも 金と女は 羨まし