上州随筆俳句

 長くアマ無線をやってきましたが、一昨年、電信愛好家のためにパソコンによる電信自動送信装置「CWBOARDKK」を作りました。
 本ブログには、アマ無線の活動及び古稀世代の色々な方面について、感じたままの随筆と俳句が書いてあります。
 

体育館の疾走


 我が高校時代の恩師K先生は、大変に立派な人でした。もう10年位前に亡くなられたと聞いている。
 K先生について、特に印象的な事は全校集会の時の姿である。
 高校長が体育館で講話をし、終わった。その瞬間、体育館の右端に居たK先生は脱兎の如く、左端の出口まで疾走した。そうして、高校長が出る時に、ドアを開けてやったのである。
 K先生だけが猛烈な速度で走ったから、その行動は余計に目立った。他の先生方は誰も動いては居なかった。
 これ事例から分かるように、K先生は、いわゆる世渡りの天才であったらしい。
 このK先生には、以下のような有名な逸話が残っている。
 ある時、K先生は上司に呼ばれた。何か仕事上のエラーをしたのだろう。
 上司は、その件について叱責をしようとした。ところが、K先生はニコニコと笑顔を浮かべながら、時々、頭を下げていたと言う。
 上司は、うんと怒ろうと思っていたのに、K先生が笑顔を浮かべているので、とうとう本気で怒る事が出来なかった。
 人間は怒ろうとする時、その表情は険悪なものになっている。誰だって、ニコニコしながら怒る訳には行かない。ヤクザは日々、怒り狂っているから、あの獰猛な顔つきが出来上がるのだ。また獰猛な顔つきだから、恐喝も出来るのだ。
 ヤクザが優しい笑顔をしていたら、恐らく恐喝は出来ないことだろう。 
 また、相手が反抗的な表情をして居れば、怒る方の怒りは、ますます増大するものだ。
 この事実は何を物語るか。
 すなわち、人間の感情は自分でコントロール出来ると言うことである。
 では、怒りを静めるにはどうすればよいか。 
 何かの理由で怒り出す自分がいる時、その瞬間、精一杯の笑顔を作るのである。すると、怒りは抑えられ、やがて消えてしまう。
 普段、時間のある時に、何度も何度も、心からの笑顔を作る練習をするのだ。
 貴方はやがて、つまらないことで怒ることが無くなる筈だ。 
 恐らく、K先生は、この心理学的事実を何処かで会得したに違いない。それで、上司に怒られること無く、40代初めに、高校長となった。これは史上空前の事として今も語り継がれている。
 笑う門には福来たる、とは、よく言ったものである。正しく、その通りなのだ。
 人は怖い顔をするから、余計に激しい怒りが込み上げて来るのです。
 涙を流すから、余計に悲しくなるのです。
 手を上げるから、つい相手に暴力を振るってしまうのだ。
 ところで、私は老妻を怒ったことが一度も無い。一緒になった頃は、多少、あったかも知れない。結婚三年後位から怒ったことは無い。
 それは、全てを諦めたからである。相手に期待するから、怒りたくなる。
 一切全部、諦めてしまえば、怒りの感情などは起きなくなるものだ。
 実は、これ、昔からある思想で、「知足安分」と言う。高望みをせず、自分の境遇に満足することで、幸せを感じることができるというもの。
「足(た)るを知り、分(ぶ)に安(やす) んず」と訓読みします。
 何か怒りたくなったら、ちそくあんぶん、知足安分と唱えましょう。
 私の場合、まずい料理を毎日食べても、その度に、これが自分の運命であり、天命だと言い聞かせたのです。すると、怒る気持ちは消えた。むしろ、粗食のお陰で自分は長生き出来るのだと感謝したい位になった。
 決して、自己の運命を呪ってはならない。
 そうなれば、朝食のマヨネーズご飯に、手を合わせたくなって来る。マヨネーズ御飯、美味しいです。作り方は至極簡単。御飯にマヨネーズを掛けるだけです。
 要するに、人間は、しっかり自覚すれば、感情を行動でコントロール出来る。
 この記事を読んだ貴方、さあ、今日から笑顔で行きましょう。そうすれば、幸せがやって来ますよ。

追記
 この記事は、マヨネーズ&ケチャップ御飯を食べた後に書きました。因みに、朝食の豪華メニューは、トマト、牛乳、ポテトとタマネギの味噌汁、ゆで卵、緑茶、チョコレート、おせんべい、です。全て自分で用意します。朝は起きた時間に、それぞれが一人で食事をします。
 私は立ち食いが好きなので、朝食は椅子に腰掛けて食べることはありません。だから、駅の立ち食いソバは大好きです。
 
  
  

俳句

何事も 知足安分 至福なり

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