上州随筆俳句

 長くアマ無線をやってきましたが、一昨年、電信愛好家のためにパソコンによる電信自動送信装置「CWBOARDKK」を作りました。
 本ブログには、アマ無線の活動及び古稀世代の色々な方面について、感じたままの随筆と俳句が書いてあります。
 

開花期

 人間は、動物学上、脊索動物門哺乳綱霊長目ヒト科ヒト属に分類されるが、その存在は、自然界の中で、極めて特異である。
 どうしてそうなったのか、は、誰にも分からない。天国の神様だけは、その秘密を、恐らく、ご存じの事と思う。
 特異なのは、既に、その形態から確認出来る。 
 例えば、体毛が他の動物に比べて、激減している事。
 虎やライオン、ゴリラなどと比較すれば、それは、すぐにも分かる。
 でも、体毛は、物理的打撲等には防御機構として、また寒冷期には、寒さを防ぐ事も出来るから、皮膚に備わっている方が適切だと思うが、何故か、人間の肌には、他の動物と比較して、極端に毛が少ない。
 ところで、私自身は、若い頃、体毛が少なくて、密かに劣等感を抱いていた。
 男なのに、手足に毛が殆ど生えていなかったのだ。
 若い女の子の前で、毛が生えた逞しい腕を見せたかったが、その夢は、残念ながら、実現出来なかった。
 でも、下の方は、普通に生えたから、何とか、救われた。
 さて、人間は、他にも、直立歩行や言語、大脳の発達など、他の動物と著しく異なった特徴を備え、他の生き物たちと離れて、孤立しているように見える。
 確かに、飛行機やコンピュータなどの精密機械を、他の動物は作れないが、だからと言って、人間は、他の動物から、それほど、隔絶している存在だろうか。 
 そこは、私にすると、大いに疑問である。
 例えば、言語能力は、レズリー・ホワイトによると、人類のみが所有するものである、と言う。
 これも、著しく、的外れな考えだと思う。
 そうでは無くて、全ての動物は、その動物なりの言語を有していると思う。
 人間が、その動物の言語を理解出来ないからと言って、それは、その動物が、言語を有していない、と言う事では無い筈だ。
 例えば、公園を散歩していると、芝生の上に、沢山の小雀たちが、集まっている。
 色んな場所で生まれた、小雀たちが、同じ芝生に集まっていると言うのは、自分が、雀の仲間であると言う事を認識し、また、色んな情報をやりとりしているから、リーダーの合図で、一斉に飛び立ったりするのだ。
 昆虫類の情報交換については、ミツバチの研究が、それを明快に示している。
 恐らく、かなりの下等動物でも、情報交換の言語を所有していると思われる。
 水面に浮かぶ、ボウフラは、魚などの天敵が来ると、一斉に底に沈んで逃げてしまう。
 これも、何らかの情報伝達手段が、ボウフラたちの間に存在しているのだと思う。
 だから、原理的には、生命は、皆、同じ機構を有していると思う。
 さて、ヒト属の雌、即ち、人間の女性には、発情期が無い、と言うのが、著しい特徴である。 
 他の動物は、季節によって、または、餌等の環境で、雌が発情し、フェロモンを出して、雄を惹きつけて、交接、妊娠、繁殖行動を行う。
 中には、栄養豊富な環境だと、雄が雌に性転換して、発情すると言う、器用な種もある。
 このように、雌の発情は、多くの種にとって、不可欠な繁殖手段なのである。
 ある意見によれば、女性に発情期が無いのでは無くて、いつも発情しているのだ、と言う、かなり過激な指摘もある。
 しかし、猫の雌などの発情期を見れば、狂ったように吠えて、相当のエネルギーを発散しているから、それを考えると、女性がいつも、発情期の状態にあると言うのは、些か適切さを欠くと言うものだ。
 もっとも、現実には、常に、発情していると思われる女性を見かける事もあるが。
 それは、さておき、人間は、他の動物と、それほど隔絶していない筈だから、女性にも発情期は、当然、あると考えるのが、妥当な結論に違いない。
 高校生の頃だったか、どうして、雌である女性に、発情期が明示されないのか、不思議に思った事がある。
 もし、女性に発情期があれば、すぐに、容易に、セックスの相手をしてもらえるのに、それが無いのは、実に、残念な事と思ったものだ。
 さて、それは、長い間の疑問であったが、先日、ふとした折りに、氷解した。
 午後、散歩から帰って、ブログを見ていたら、それが不倫ブログだった。
 内容は、私から見ると、かなり過激な単語が散りばめられていた。
 以前、不倫ブログに膣トレなる言葉もあったが、それ以上に、性的な単語が羅列されていた。
 どうして、この女性は、この言葉を恥ずかしげも無く、狂ったように羅列出来るのか。
 そう考えた時、閃いた。  
 そうだ、この女性は発情しているのだ。
 だから、一切の理性を放擲し、一匹の雌として、命の限り、性的な言葉を叫んでいるのだ。
 それは、まさに、雌猫と同じく、激しい性エネルギーの爆発であった。
 即ち、女性の発情条件は、季節とか、環境とかでは無くて、気に入った雄に出逢い、恋愛が始まると、発情するのだ。
 人間の女性には、恋愛が、発情期の引き金なのだ。
 やはり、人間の雌にも、発情期は、存在したのである。
 そうか、やはり、人間は、他の動物たちと、同じ存在なのだ、と、新たに確信して、私は、何か、ほっとした想いを抱いた。
 改めて、他の不倫ブログも見たら、「普段、性欲を感じた事の無い、あたしなのに、どうして、こんなに性欲を感じてしまうのか」等と言った、記述も見られた。 
 そう言えば、発情期で無い、普段の女性は、それほど、強烈な性欲を持っていない事は体験的にも分かる。
 さて、発情して高まった性欲は、性交に至り、妊娠となる。
 妊娠すると、当然の事だが、もう性交は不要となるので、女性の性欲は激減する。
 即ち、ここで、女性の発情期間は終了したのである。
 後は、無事に出産を待つだけである。
 この時期、脳内からは、妊娠状態を快と感じるホルモンが、常に、放出される。
 だから、出産までの大変な時期を、動物の雌は、耐えられると言うか、ある意味、性的には楽しむ事が出来るのである。
 この作用が無かったから、とても長い間の妊娠期間に耐えられるものでは無い。
 さて、この時期の夫は、セックス出来ないから、浮気も、大変に、発生しやすい。
 しかし、浮気の要因は、実は、セックス出来ない事のみ、では無いのだ。
 実は、そこには、原理的な生物学的理由が、介在するのである。
 それは、繁殖と言う立場で考えると、雄にとって、妊娠した雌は、ある意味、用済みなのである。
 また、新たに、妊娠していない雌、即ち、ほっそりしたウェストを持つ雌を探して、妊娠させる事が、雄としての、神様から言われた、喫緊の仕事なのである。
 よく、身の上相談など、女が妊娠したら、途端に、男が逃げてしまった、等という話があるが、あれは、動物としての雄であれば、当然の本能動作なのである。 
 だから、交際していた男が逃げたなんて言う事例は、特に珍しい事では無い。
 とは言え、人間の場合、男は、夫としての義務は、きちんと果たさないと駄目です。
 と言う事で、人間の女性の発情は、季節、環境では無くて、気に入った雄の出現による恋愛が、その誘発条件であると推察されます。
 なお、本理論は、あくまで、上州無線の独断に基づくものである事をお断りしておきます。


<あの、上州無線さん、女性を発情させる薬は無いんですか?>
<君は、また良からぬ事を考えているな。そんなもん、無いよ>
<そう言わずに、何かありませんか>
<うーん、無くも無いがね。深層心理的には>
<是非、それを教えて下さい>
<君の彼女に、可愛い、赤ん坊のお人形さんをプレゼントしなさい。そうして、毎日、それを抱いてもらうのだ。デートの時も、持って来て、抱いてもらう> 
<えっ、そんな事が効果あるんですか> 
<ああ、あるよ。ある若い女性が、他人の赤ん坊を、一ヶ月ほど、預かっていたら、何と、おっぱいが出て来たんだ。人形でも同じさ。だから、妊娠願望が起こり、お待ちかねの発情も始まる筈だ>
<あっ、ありがとうございました。早速、やってみます。では、失礼します> 
<おーい、待て待てよ、相談料、もらってないよ>


俳句


逞しき イタリア女 髭もある