上州随筆俳句

 長くアマ無線をやってきましたが、一昨年、電信愛好家のためにパソコンによる電信自動送信装置「CWBOARDKK」を作りました。
 本ブログには、アマ無線の活動及び古稀世代の色々な方面について、感じたままの随筆と俳句が書いてあります。
 

地球とカレンダー

 新年が来たと言う事は、地球が太陽の周りを一年掛けて、一回りしたと言う事である。
 でも、本当の事を言うと、地球は、太陽の周りを、完全には一周していない。
 月毎のカレンダーは、間違いなく12枚切り取ったから、12ヶ月、365日過ぎた事は確かである。
 それなのに、地球は一周していないとは、どう言う事か。
 それは、ご存じのように、地球が太陽を一周するのに要する時間が、365.2422日だからである。
 正しい数値は、365.2422・・・だが、便宜上、小数4位までとする。
 即ち、365日と、約6時間経てば、地球は、太陽の周りを一周して、軌道上の正月に戻って来る。
 さて、今、地球の公転軌道を陸上競技場のトラックと考えて、そのスタート位置を正月と考える。
 こうするのは、カレンダーと地球の動きを同時に考えると、話が分かり難くなるからである。
 さて、カレンダーで一年が過ぎた時、カレンダーを走者と考えた時、どこに居るだろうか。
 カレンダーは、365日経った訳だから、スタートから365日過ぎた地点に居る筈だ。
 ところが、このトラックは、一周が365日と6時間である。
 と言う事は、カレンダーは、正月であるゴール手前、6時間の所に居る事になる。
 即ち、カレンダーでは、一年過ぎたのに、季節としての正月には着いていないのである。
 即ち、カレンダーで一年を考えていると、毎年、6時間ずつの遅れが生じるのである。
 カレンダーには、365日しか無いから、どうしても、トラック一周に対して、6時間足らなくなってしまうのだ。
 さて、この、約6時間は大した差異では無いが、これが四年経つと、どうなるか。
 6×4=24 だから、約一日分の差異となる。
 まあ、一日位の差異だと、カレンダーと季節との不一致は、人間の感覚では認識出来ないから、特に、生活に不便と言う事は無い。 
 ところが、例えば、400年経つと、100日、即ち、三ヶ月の齟齬が生じてしまう。 
 こうなると、カレンダーと季節は、全く一致しなくなるから、生活上も大変困る。
 カレンダーは、元々、暦で、社会生活や農作業の目安にしたものである。
 カレンダーを見て、種まきしても、季節がズレていれば、苗は芽を出さない。
 これでは、カレンダーの意味は無い。
 さて、四年間で、カレンダーは、ゴールである正月まで、一日手前に立っている。
 このままだと、カレンダーと季節は不一致のままである。
 そこで、カレンダーに一日足してやれば、カレンダーの位置は前に進むから、トラック上の正月と一致する。
 即ち季節感とカレンダーは、一致する事になる。
 これで済めば、話は簡単なのだが、そうは行かない。
 自然は、人間が望むような、整数値で構成されていないのだ。
 一年に、0.2422日遅れるので、四年経つと、ズレるのは、一日分、丁度では無くて、0.9688日となる。
 即ち、一日分までは、ズレていない。 
 そこで、トラックに立って居る、カレンダーを正しい位置に補正するために、カレンダーに一日分を補充してしまったら、どうなるか。
 これは、供給過剰である。
 即ち、1-0.9688=0.0312 となり、0.0312日分だけ、カレンダーが、前の方にズレてしまう。
 当然、今度は、暦、カレンダーの方は、正月であるゴールよりも先に行ってしまう。
 カレンダーと季節は、まだ、ズレたままです。
 さて、0.0312日は、大した値では無いが、さりとて放置は出来ない。
 これでも、閏年が100回来れば、即ち、400年経てば、3.12日となり、約三日分のズレが生じる。
 即ち、カレンダーが、またまた、トラックの前方に動きます。
 三日分、行き過ぎですね。
 なので、400年間に、三日分を減らす必要がある。
 しかし、連続して三日分減らすと、生活にも影響が多いので、100年毎に一日分ずつ減らすようにする。
 それで、例えば、西暦1600年、1700年、1800年、1900年、2000年の場合で考えると、1700年と1800年と1900年の時だけ、一日減らすようにすれば、1600年から1999年の400年間で、丁度、三日分を減らす事が出来る。
 具体的に、三日分減らす作業は、100で割り切れる西暦年の内、4で割れない西暦年を選び出し、その年の閏年を廃止して、一日分減らす。
 これで、カレンダーは三日分、トラック上を逆戻りしますが、まだ正確には、本当の正月と一致していません。
 三日分補充しましたが、3.12-3=0.12 だから、まだカレンダーの方が、0.12日分だけ、先にズレて居るのです。 
 即ち、400年間で、補正をしても、0.12日分だけ、カレンダーが先を走っています。
 と言う事は、例えば、4000年経つと、1.2日分のズレ、カレンダーが先行してしまうと言う事である。 
 どこまで行っても、この補正は、キリが無いですね。
 即ち、ピッタシ丁度になる事は無いのです。
 さて、今は、原子時計で時間を決めていますが、それでも、季節感との補正は不可欠な作業です。
 正月が来たので、一寸、暦の事を考えてみました。
 当初は、農作業のために作られた暦ですが、その製作は、なかなか難しいですね。
 さて、暦の研究で、天体の運行を詳しく調べたりした事は、やがて地動説の誕生を促す事になりました。
 ですから、暦学は、近代諸科学の源流とも言えるものなのです。
 因みに、2016年が閏年でしたから、そこで、カレンダーに閏日を入れて、補正した訳です。
 でも、2017年正月で6時間ズレて、また2018年正月で6時間ズレてますから、合計して、今現在、2016年から見ると、12時間、カレンダーと季節がズレています。
 即ち、季節の方が遅れています。または、地球の位置が遅れています。
 でも、当然ですが、そのズレに気付く人は、居ませんね。


<あの、今日は、いつものギャルの話が、全然、出て来ませんが> 
<うん、偶にはね、どうしても科学的数理的な話をしたくなるんだ。男はね、美しい女の人、好きだけど、やはり、自然とか、宇宙とかの科学的探索は、もっと好きなんです。過去の発見も、殆ど男でしょ>
<そうすると、女性と付き合うのは、言わば、科学探索に飽きた時の、気分転換と言う事ですか>
<そんな失礼な事、言っては駄目だよ。男には、科学も女性も不可欠な存在。それに美しき女性は神様なのだから>
<でも、その台詞は、女性の前だけの事、なんでしょ>
<あっ、また急用の電話が来たから、これで失礼するよ>



俳句


星の名を 教えた夜空 今何処(いずこ)