上州随筆俳句

 長くアマ無線をやってきましたが、一昨年、電信愛好家のためにパソコンによる電信自動送信装置「CWBOARDKK」を作りました。
 本ブログには、アマ無線の活動及び古稀世代の色々な方面について、感じたままの随筆と俳句が書いてあります。
 

製品テスト その2

 あれは大学二年の夏だったと思う。
 赤城会館のビヤガーデンに何人かの友人と飲みに行った。
 もう六時を過ぎていたが、夏だから、まだ十分明るい。
 屋上は、提灯が灯り、大勢の酔客で、賑わっていた。 
 ところで、ビヤガーデンに来たのは、飲む他に、もうひとつ、目的があった。
 それは、帰る時に、店のジョッキを持ち帰る事である。
 勿論、窃盗である事は、十分承知の上である。
 まあ、盗撮と同じで、その瞬間のスリルが楽しかったのかも知れない。
 ワイシャツの下か、何人かの陰で見えないようにして、持ち逃げしてしまうのである。 
 少し前だが、他の店で、大ジョッキを持ち逃げ出来た時は、思わず、その達成感で、悪友たちと歓声を上げたものだ。
 まあ、時には、店員も分かっていたとは思うが、ジョッキの値段も、大したことは無いから、店側も黙認していたのかも知れない。
 学生の他愛も無い行動だが、勿論、今は駄目でしょうね。それが、時代の流れと言うものです。
 でも、思い出すと懐かしいだけです。罪悪感なんて、微塵も残っていません。
 さて、暫く飲んでいたら、私の所に一人の男が近づいて来た。 
 それは、放送部の学生で、私よりも、確か、一つか二つ、年上でした。
 放送部の前を通る時、偶に見かけたので、記憶にあった。話した事は、勿論、無い。
 私の、すぐ側に来て、立ち止まり、私を見つめている。
 少しして、低い声で話しかけて来た。
「おめえが、〇〇か(私の名前)」
「・・・」
「ふーん、お前か。智子に手を出しているんだってな」
「・・・」
 背は私と同じ位、でも、大した体格でもない。
 私は、椅子から、用心しながら、ゆっくりと立ち上がった。素早く立ち上がると、相手を刺激して、先制攻撃を受ける恐れがある。
 ともかく、座っていては、勝ち目は無い。
 何時だったか、図書館で座っていた所を相手に飛びかかられて、何も出来なかった教訓があった。 
 立ち上がった私を見て、相手は、少し怯んだようだった。
 明らかに、私の腕の方が、かなり太かった。
 少し酔ってはいるが、こんな野郎に負ける事は有り得ない。
 どうやら、相手も、勝敗の趨勢を明快に理解したようだった。
「まあ、いいや。おめえなら、あの女をやるよ。この指が、しっかりと、あの女を覚えているから、もういいよ」
 男は、開いた手を私の方に向けた。
 去って行く男の背中を見ながら、私は、雪国を思い出していました。
 もしかしたら、あの野郎も、雪国を読んだのかも知れないな、と思ったものです。
 小説の台詞に、現実の場面で出会ったので、一寸、驚きましたが、同時に、何か妙な思いでした。 
 それにしても、取っ組み合いにならなくて、良かったです。酔っている時は、体が麻痺していますので、怪我をすることが多いからです。
 さて、雪国の島村が、久し振りに再会した駒子に、言ったように、指が女性を覚えている事もあるかも知れません。
 しかし、一般的に、男は、視覚的、嗅覚的の記憶が多いと思います。
 ですから、出逢った女性の印象、記憶も、其れが主なものになります。
 昨今は、脱毛ブームで、多くの女性は、陰毛の手入れをしてる人が多いみたいですが、私が若い頃は、そうでは無かった。
 ある時、ものすごく毛深い女性を目撃しました。
 臍の下辺りから、後ろのお尻の上、腰辺りまで、熊の毛のように、太い剛毛が密生して居ました。
 ですから、其れが何処にあるのか、全く見当も付きませんでした。
 服を着てる時は、こんな事、想像も付かなかったです。
 この女性は、他の女性のを見た事が無かったのでしょうか。  
 自分のが、普通と思っていたのでしょうか。 
 母親が処理するように、言ってやればよかったと思います。
 もしかすると、母親も同じで、娘の毛が多すぎる事が分からなかったのかも知れませんね。
 気の毒だなと思いましたが、私自身も、「君の毛は、多すぎるから、切った方が良いよ」とは、さすがに、言えませんでした。
 なかなか身体の特徴については、他人に口出しは出来ません。
 これと反対に、全く、無毛に近い子も居ました。
 色白の子で、お人形さんのように綺麗な肌をしていました。
 参考までに申し上げれば、断定出来ませんが、男は、普通、毛は無いか、少ない方を好むと思います。 
 それと、匂いですが、それが強い子も居ましたが、それは、病的で無い限り、男は気にしないと思います。
 寧ろ、特徴のある匂いは、その女性を彷彿させ、印象を強め、最終的に、男を興奮させる事に繋がります。
 例えば、脚フェチは、女性の靴を盗んで、その臭いを楽しむと言いますから、女性の匂いには、何らかのフェロモンが含まれていると思われます。


<あの、女性には、童貞崇拝、憧れは無いのですか?>
<元大統領のクリントンの真似をすれば、「それは良い質問だ」という事かな。うーん、無いみたいだね> 
<どうしてですか?>
<男である私に分かる訳、無いよ。まあ、敢えて推測すればだな、性経験で女は多少、変化するが、男は、何も変わらないから、童貞に意味が無いからだろう>
<えっ、どう言う事ですか?>
<あとは忖度して下さい。ブログで露骨に言う訳に行きませんので>
<もう一つ質問させて下さい。ごく最近、妻が急に陰毛の手入れをするようになりました。私以外、陰毛を見る人は居ないのに、どう言う事でしょうか?>
<うーむ、それは、ちと深刻だな。もしかして、パンツもフリル付きの綺麗なのを身につけるようになったかな。ならば絶望的だな。お気の毒様。murogonの何処かに、君の奥さんの不倫ブログがある筈だから、探してみな> 
<・・・・>


俳句


毛深くて 探してみたが 見つからず