上州随筆俳句

 長くアマ無線をやってきましたが、一昨年、電信愛好家のためにパソコンによる電信自動送信装置「CWBOARDKK」を作りました。
 本ブログには、アマ無線の活動及び古稀世代の色々な方面について、感じたままの随筆と俳句が書いてあります。
 

貯金

 どうも、女性と言う存在は、嘘をつく事が多いらしい。
 しかしだ、私は、嘘をつく女性を容認するし、歓迎する気持ちすらある。  
 と言うのは、女の嘘は、男の暴力に対抗するために、不可欠の手段だと思うからである。
 人類発生の時から、女は、男の暴力に迫害され、悩まされて来た。
 これに対応するため、腕力の無い女は、ハードで無く、ソフト的手法を考案したのだ。
 嘘で男を翻弄し、男を屈服させるのだ。
 男の暴力と女の嘘で、男女の世界は、バランスが取れているのだと思う。
 とは言え、女の嘘に寛容な私でも、時と場合に依っては、不穏な感情が、僅かではあるが、波立つ事もある。
 老妻は、日々退屈しているので、別に金に困っているのでは無いが、何かアルバイトを見つけては、仕事に行く。   
 その仕事が、皿洗いだろうが、掃除婦だろうが、平気な顔でアルバイトに行く。
 仮にも、元公務員なのだから、皿洗いなど、したくないと思うのだが、女性は、そんな事、全く関係ないらしい。
 男の場合、現役の時、何らかの管理職をした者であれば、退職したからと言って、アルバイトで、ゴミ運びなどの仕事は、絶対にするつもりはないし、また出来ない。  
 この辺の女の感覚は、男からすると、極めて不思議である。
 話を戻して、それで先日、夕飯の時、老妻がアルバイトの手当をもらったよ、と報告した。
 聞けば、わずか5万円程度である。
「それは良かったね」と私。 
 これで会話が終われば、平和的に無事終了だったが、そうは行かなかった。
「半分は貯金したよ」
 途端に、私は、今、食べたものを吐き出しそうになった。
 老妻は、今まで、貯金をしましたと、恐らく100万回位、言ったと思うが、一度も、貯金をした事実は無い。
 40年間位、その嘘を聞き流していたが、最近は、もう、さすがに気分を害するようになった。
 いや、貯金をしないのなら、別に、それでいいのだ、構わない。
 何も、貯金をしろとは、私は、今まで一度も言った事はない。
 それなのに、どうして、貯金をしたと、分かり切った嘘をつくのか。
 恐らく、私に褒められたいのだと思うが、すぐに分かる嘘は、極めて不快だから、しないでもらいたい。
 でも、食事を終えて、二階の書斎に入ったら、もう不快感は、消えていた。
 これは、恐らく、寛容では無くて、諦めであろう。
 女と嘘は、切り離せない存在なのだから、仕方ないのだ。
 何しろ、老妻は、数千万円の退職金をあっと言う間に、残高ゼロにした人である。
 将来、緊急時に、お金が必要になるとか、そんな思考回路は、何処にも無い人だ。
 だから、こんな人の嘘に、腹を立てても、人生の無駄と言うものだ。
 人生の最後の日、老妻に言いたいね。
「あんたの嘘で、長い人生、楽しましてもらいましたよ。ありがとうね」
 ところで、此処からが、本日のテーマかも知れない。  
 最近、ネットでニュースを見ていたら、「MeToo」なる単語が目に止まった。
 訳せば、「あたしもよ」と言う所か。
 何でも、ずっと前に、セクハラを受けた女達が、一斉に、告白を始めたらしい。
 それで、セクハラをした男達を追い詰めているのだ。
 中には、その職から辞任を余儀なくされた人も居る。 
 どう言う事か。
 更に、よく読んでみた。
 色々なケースはあるようだが、とにかく、尻を触られたり、執拗にセックスを求められたりした、と言う事だ。  
 以下、私は、正真正銘の男なので、どうしても男の立場で考える事を、あらかじめ、お断りしておく。
 セクハラは良くない事である、これは、私も同意する。
 さて、幾つかのケースでは、セックスを強要されたが、その当時、告訴すると、仕事をもらえなくなるので、我慢して、黙っていたと言う。
 うーん、これはどうかな。
 これは、これで立派な取引では無いですか。
 もしかすると、仕事が欲しいから、セックスさせて、男を騙したとも、とれますよね。
 枕営業は、芸能界では、常識ですから。
 長い間、仕事をして、沢山の報酬金をもらっておいて、何十年か過ぎてから、「セクハラを受けました、告白します」では、どうも、私は、余り同情したくは無いです。
 では、その時、適切なる対応とは、どうすれば良かったのでしょうか。
 その時の正しい行為とすれば、セクハラを非難し、セクハラ相手から、仕事の提供を拒否する事だったと思います。
 さて、今回の告発者の中にも、上記の如く、利益を求めず、適切な対応をした女性も居ると思います。
 そのような人であれば、セクハラを告白し、今になって告訴する事に、何の問題もありませんし、私も進んで応援したいと思うのです。
 そうで無い女性、即ち、セクハラを受けたけれども、過去に、それなりの仕事をもらった人は、告発人としての立場から降りるべきです。
 告発者としての権利は、恐らく、無いでしょう。
 でも、まあ、当時、仕事をもらえないと、その人は、食べていけなかったのかも知れませんね。
 となれば、セクハラされても、「貴方の事、とても好きなのよ」なんて、嘘ついて、仕事をもらうしか無かったのは、容易に明快に理解出来ます。
 それは、食べるためだから、その時ついた嘘は、仕方ないです。
 女なんだから、生きるために、いくら嘘ついても良いと思います。
 ただ、忘れてはならない事は、セクハラがあったとしても、とにかく、仕事をもらった以上、取引は成立しているという事です。
 それを、今になって、自分だけが、セクハラ被害者のような人間を演じるのは、果たして、どんなものでしょうか。
 セクハラを無くそうと言う、運動は正しいと思います。
 ですが、過去にセクハラと仕事を交換した場合は、もう過去の事実として、当時の関係者は、不問にすべきです。
 そうして、今後、セクハラ問題が起きないようにする事、ここに活動の力点を置くのが、有り得べき姿だと思います。
  
追記
 厳しい文体もありましたが、私の普遍的立場は、常に全女性の味方ですので、誤解無きようお願いします。


<あの、上州無線さんは、女性に今まで嘘をつかれた事、ありますか?>
<あるよ。でも、美人だと腹は立たないね。それに嘘が下手なのも楽しいよ>
<嘘が楽しいとは?>
<急用で、今日は逢えないとかだよ。毎回、急用だったから、笑ったね>
<最大の嘘は何ですか?>
<最大の嘘? それは41キロの体重が、60キロになった事。括れが消えた>


俳句


人生は 嘘の塊 仕方ない